ヘビロテ日記 第58回 『The Poodles』
Prisma / The Poodles
ブリズマ / プードルズ
2018年

01. Crazy Horses
02. Maniac
03. Love is Gone
04. It's No Good
05. Don't You Worry Child
06. Goodbye Yellow Brick Road
07. Call Me
08. Go Your Own Way
09. Set Fire to the Rain
10. Soldiers of Fortune
突然ですがプードルズです。
昨年一年の間、来日をもっとも切望した上位3つのうちの一つ。1位はもちろんアリス・クーパー。こちらは単独こそ無理だったけどラウドなんちゃらでなんとか実現、無事観ることができました。次にエース・フレーリー。言わずもがなのギタリストですが、こちらは未だ叶わず。来てくれそうな兆しは何度か訪れたんですがね。引き続き今年末あたりに期待。
そしてプードルズ。2006年デビューの比較的新しいバンド…とは言え既に10年以上経ってますが(笑)未だに来日してくれてないんですよね。この手の新人バンドは(だから新人じゃないって笑)その辺りに積極的な日本のプロモーターに招聘されて結構来日果たしてるんですけどねぇ。
それがなんと、ここに来てようやく来日公演が発表されました!もちろん初来日。今年の4月。ここんとこ安定の名古屋飛ばしで(失礼)東京・大阪1公演ずつ、それも平日ド真ん中なんですが、なんとしても観に行く所存でございます!仮病使ってでも!(いばるな笑)
そんな中、タイミングよく発売されたニューアルバム。先月1月24日に日本先行発売されたばかり。しかし発売日前予約しといたのに届いたのは先週。まぁその件は置いといて、これ聴いた感想なんぞを久しぶりにここに書いてみようかと。たしか「ヘビロテ日記」ってのがあったなと(笑)
久しぶりの「ヘビロテ日記」。遡ってみると2015年9月に書いた第57回のファストウェイ以来みたいで、なんと2年と5ヶ月ぶり(笑)もともとは「ヘビロテ」(へヴィじゃなくヘビね)なんて皮肉ったネーミングのこのシリーズが当ブログのメインだったはずなんですよね。
さて、ザ・プードルズ(THE POODLES)、なんやイロモノ臭漂うブリティな名前ですが、れっきとしたスウェーデンのハードロックバンドです。日本ではそれほどメジャーな存在ではないのかも知れませんが、本国では国民的バンドみたいです。
なんかね、ここんとこなぜかスウェーデンのバンドを気に入る傾向があるんです。スウェーデン産ってことを特に意識してるわけじゃなく、気に入ったバンドがたまたまスウェーデン…ひいては北欧だったってケースが意外と多い。古くはヨーロッパ(EUROPE)、トリート(TREAT)もスウェーデンのバンドでしたけど、近年お気に入りのクレイジー・リックス(CRAZY LIXX)、クラッシュダイエット(CRASHDÏET)、コンフェス(CONFESS)あたりも蓋を開けたらスウェーデン(笑)
「2017年LIVE鑑賞記まとめ」にも書いたように、トリートの大阪公演は昨年のマイ・ベストライヴの第2位、コンフェスの新譜は昨年のマイ・ベストアルバムの第3位にそれぞれ挙げてます。余談ですが、トリートの現ベーシストは、プードルズのオリジナルメンバーだったポンタス・エグバーグ(Pontus Egberg)です。昨年5月の来日公演ではポンタスの真ん前で盛り上がってきました。当時はまだ決まってなかったプードルズの来日祈願も込めて(笑)
ヨーロッパの場合だと、デビューアルバムの持つ北欧の寒々しさみたいなのがハマった要因だったりしますが、最近の傾向はちょっと趣き違ってて、80年代アメリカンなスリージーでグラムでちょっぴりバッドボーイズ的な雰囲気を漂わせてるバンドに惹かれます。見た目ってより音ね。あまりネットで動画観ることないし、ビジュアル先行ってケースは最近少ないです。
プードルズの場合はどうだろう…、その音楽の根底には80年代を感じさせてくれる何かはあると思うんですが、どっちかと言うとトリートに惹かれた感覚に近いかも知れません。とにかく曲が良いんです。良い曲の概念って様々だろうけど、この場合はキャッチーでわかりやすくて、すぐに覚えられて歌える…そして一緒に歌いたくなるってとこかな。もっともプードルズの場合、覚えられるのはほとんどサビ部分のみなんですけどね(笑)
プードルズの音楽を語る上で必ずと言っていいほどアピールしてることなんだけど…とにかくサビが劇的なんです。良かれ悪しかれどんな曲調だろうと、どんなAメロBメロだろうと(←おい)突然サビで劇的に盛り上がる。突然ドラマティック(笑)それがプードルズの音楽の唯一無二の特徴だと勝手に思ってます。なんか語弊あるかな?(笑)
バンドの成り立ちなどは割愛して(怠慢)早々とこのアルバムについての感想を書きたいと思います。早々でもないか…やっと本題。頭でっかち尻つぼみ(笑)
プードルズの、スタジオアルバム7作目にして予想外のカバーアルバム。カバー曲って大好きなんですよ。ルーツが見えるし、ましてや自分の好きな曲のカバーだったら尚更。どう解釈してアレンジされてるか興味あるし。逆に好きじゃない曲でもカバー聴いて気に入ることもしばしば。
カバー集については過去の「ヘビロテ日記」にもいくつか取り上げて書いたと思います。デフ・レパードのとかスティーヴィー・サラスのとか。昨年末に観に行ったオーストラリアのグラムロックバンド、KAATO(ローマ字そのまんまで「かあと」と読みます)にしても、大好きなモット・ザ・フープルのカバー演ってる動画観て興味持ったわけだし。あ、このKAATOについてもいろいろ書きたいことあるんでいずれあらためます。(←脱線防止)
でも、でもね、このタイミングなんでプードルズはやっぱりオリジナル曲でアルバム出して欲しかったなと。表では大喜びのフリしたかも知れないけど(笑)内心、手放しでは喜べなかったかな。どちらかと言えば割り切って買った感あり。カバー集はカバー集で嬉しいんだけど、来日公演直前でしょ?レコ発ツアーになるわけだから…カバー曲のオンパレードだと寂しいじゃない(笑)聴きたい曲山ほどあるわけだし。
デペッシュ・モードのカバー曲が先行シングルとしてデジタル配信されてましたが白状するとスルーしてしまいました。なぜならデジタル配信ってのを利用しないのと、デペッシュ・モード自体が好みではなかったから(小声)。エレクトロニックって言うかニューウェーヴって言うかなんて言うか…まぁその辺りの音は苦手なんですよ、私はね。まぁプードルズがカバーするんだから音的にはクリアできるとは思ったけど、そんなこんなで大して触手が動かなかったってのが正直なところ。
しかし、なんとまぁ、ネガティヴなこと書いてるようですが、CD届いてiPhoneに音源取り込んでしまったら、今度は早く聴きたくて仕方なくなる。割り切って気持ち切り替えるの早いです(笑)新譜聴く期待感と、カバー集大好きモードに早変わり(笑)
CDのジャケットには曲名は書いてあるけど、誰のカバーかは記載されてません。とりあえず誰の曲なのかの情報無しで聴いてみました。思ったより聴いたことある曲が多かったし、意外と原曲に忠実なんでちょっとびっくり。あえて同業者の曲を避けて選曲したんじゃないかと思うくらいハードロックの曲をカバーしていないから、もっと奇抜にアレンジされてても良さそうなのに。唯一ディープ・パープルとか言うハードロックバンド(笑)のカバー曲が入ってたけど、全くハードロックじゃないアコギな曲ですし。
そんな曲たちを原曲の輪郭はそのまんまで、大仰なアレンジ施すわけでもなく(例外あり)、自身の声と音を使ってこれまで通りプードルズ流にプレイしただけ…なんかそんな感じ(良い意味です)。聴く側もカバーってこと意識せずに聴くと、これまでなかったタイプの曲でバリエーションが拡がっただけの印象(こちらも良い意味で)。
プードルズはもともと外部ライター起用した曲が多いと思うんで、既に世に出てる曲なのか、そうじゃないかの違いでしかないんじゃないでしょうか(笑)言い換えれば、忠実にカバーしただけの曲でもしっかりプードルズのオリジナルになってるなと。
01. Crazy Horses
これオズモンズですよね…アイドルグループの。めちゃカッコいい。たぶん原曲にすごく忠実だと思う。この手のファンキーなロック大好物なんですよね。大好きなスティーヴィー・サラスがやってそうな。あと、なんとなくグラム・ロックのイメージも…初期のスウィートみたいな。しかしノッケから思い切った選曲ですよね。どうせこれやるならもっとハデハデしくホーンセクションとか導入して欲しかったな。オリジナルにもこんなのバリエーションに加えても面白いんじゃないかなって思いました。
02. Maniac
それからやっぱりこれね。2曲目にして私ら世代が「おっ!」「えっ?」って思うのは(笑)映画「フラッシュダンス」の挿入曲として有名なマイケル・センベロの「マニアック」。とかなんとかほざいとりますが、最初はビンときませんでした(笑)もちろん曲はMTV時代に結構流行ってたんで知ってます。でも雰囲気全然違う。オリジナルはもっと軽快でダイナミズムを感じない薄っぺらな曲(そう言う音楽なんだから当然なんですが)。でもそこをぐぐーっとテンポ落としてミディアムテンポの大人な仕上がりに。めちゃめちゃカッコ良いです。個人的にはオリジナルよりこっちの方が数百倍好き(小声)オリジナルじゃ起伏のないあのサビが劇的に盛り上がるとこなんてプードルズの真骨頂。いろいろ語弊あったらすみません(笑)
03. Love is Gone
デヴィッド・ゲッタ(David Guetta)って人の曲らしい。全く存じ上げない人なんですが、ググってみるとハウスミュージックの曲らしいですね。それで驚き。ググってみてびっくり。なぜならこの曲はこのカバーアルバム中もっともプードルズっぽい印象を受けた曲なんですよ。ハウスってジャンルはもっとも苦手。でも良い曲なんでしょうね。どこかで聴いたことありそうで…でも実際は原曲聴いたことないはずだから余計にオリジナルっぽく感じたのかも。ヤコブ・サミュエルの歌唱もすごくプードルズ的(当たり前)
04. It's No Good
さっきも書いた通り、デペッシュ・モードって好みじゃないんで原曲知らないんですが(思いっきり小声)、おそらく打ち込みなんですよね?なんでそう思ったかと言うと、出だしからキッケン(クリスチャン・ルドクヴィスト)のドラムが妙に炸裂してるなぁと(笑)曲中でリフレインされてるシンセっぽい旋律がデペッシュ・モードっぽいから(←聴いたことないくせに)、もしかすると原曲のスコアにすごく忠実なのかも知れないですね。なのにバンドの演奏とヤコブの力の入った歌唱がしっかりハードロックになってるところが面白いです。なんとなくツェッペリンのアプローチを彷彿させたりして(笑)
05. Don't You Worry Child
はい、これも後でググってみてびっくりパターン(笑)スウェディッシュ・ハウス・マフィア…Wikiによるとスウェーデンのハウス・ユニットってことじゃないですか。3曲目と同様ハウスなんですね。実はこの曲もすごくプードルズっぽく感じたんですよ。通して聴いてみてオリジナルと言われても疑わないほど「らしい」と思ったのは、さっきの3曲目とこちらの2曲のみ(笑)まぁ原曲知らない2曲だからってのもあると思いますが、メロディがね、なんともヤコブにぴったり合ってる。お国の感性かな。別に原曲聴きたいとは思わなかったけど(おい)個人的には高評価。良い曲ですよね、メロディは。
06. Goodbye Yellow Brick Road
エルトン・ジョンの「黄昏のレンガ路」ですね。一巡目で一番気に入ったのは実はこの曲。プードルズのアルバム収録曲でこれを一番にあげるってのはやっぱりマイノリティなんかな(笑)でも郷愁誘いますよね…めちゃめちゃノスタルジック。イギリス人じゃないけど(笑)この穏やかな調べに乗せたヤコブの歌声が郷愁感漂わせるんでしょうね。それから何と言ってもサビ…果たしてコレをサビって言えるのかどうかわかりませんが(笑)穏やかな歌から劇的なサビが突如出現するところ。プードルズがカバーする曲としてベストチョイスだと思います。
07. Call Me
ブロンディの「コール・ミー」。やっとこさロックっぽい原曲出てきましたが、最初はプードルズらしくないなと、この手の音楽は似合いそうにないなとか思ってましたがなんのその(笑)サビとか歌メロをユニゾンで重ねることでプードルズらしくなってる気がします(←イミフ笑)最初の1コーラスでオクターブ下げて入ってくるとこは新鮮でカッコいいし、オリジナルではデボラ・ハリーがファルセットで歌ってる後半のブリッジ部分をオペラチックに仕立ててるとこなんて、初期のプードルズを彷彿させて面白いです。
08. Go Your Own Way
フリートウッド・マックの 「オウン・ウェイ」。アルバム「噂」に入ってる。リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスが別れた時のことを歌った歌ですよね、たしか。こう言う曲もメンバーの好みなんかな。忠実にカバーされてますね。基本はそのまんまで特筆すべきことなさそうだけど、原曲はもっとアコースティックな感じかな。プードルズらしいヘンリック・ベルクヴィストのギターソロが綺麗に収まってますね。
09. Set Fire to the Rain
アデルの「セット・ファイヤー・トゥ・ザ・レイン」。全米ナンバー1になったシングル曲だそうですね。恥ずかしながらアデルってあんまりよく知らないんですがキー高めで透明な声してますよね。ここでも最初はオクターブ下げて歌ってますが、下のキーすれすれ(おそらく)のところで微妙な歌メロが上手くコントロールされてて、ヤコブの歌の上手さがよく表現されてますね。かすれ気味なのが何気に新鮮。サビ以降はお馴染みのプードルズの歌唱(笑)
10. Soldiers of Fortune
ディープ・パープルの「嵐の使者」に入ってる「幸運な兵士」。当然デイヴィッド・カヴァデールの歌唱を意識してるんだと思いますが、声が違って聴こえますね、なんかヤコブじゃないみたい。ていうか、これがクリアボイス?(←普段はデスボイスみたいな言い方ですが笑)…ええと、これが本来のナチュラルボイスなんでしょうね。良い声してますね。ただ、プードルズの、バンドとしてのカバー集だと考えるとちょっと…(略)…何気に得した気分にはなりますが(笑)
以上、全10曲。
毎度のことながらこれはレビューやレコメンドの類いでは決してありません。そんなしっかりしたもの書けませんから(笑)あくまでも雑多な個人的感想に過ぎません。読んで怒らないでくださいね(笑)
My Favorite...
01. Crazy Horses
02. Maniac
05. Don't You Worry Child
06. Goodbye Yellow Brick Road
...and more
2年5ヶ月ぶりの「ヘビロテ日記」、最初は夜な夜な “なうぷれ” でツイートした感想を寄せ集めて適当に更新しようと思ってましたが、結局勢い余って全曲書いてしまいました(笑)しかも相変わらず前置きからして長いんで、だらだらの長文駄文。これぞ自己満足な当ブログの真骨頂(笑)これからもこのスタンス崩せそうもありません。
と言うわけで、ブログ更新するにあたって初めて動画検索してみたんですが、[Love is Gone] の動画もありました。この曲もシングルリリースされてたってこと今初めて知りました(苦笑)
The Poodles - It's No Good (Official Video)
The Poodles – Love is gone - Sommarkrysset
ブリズマ / プードルズ
2018年

01. Crazy Horses
02. Maniac
03. Love is Gone
04. It's No Good
05. Don't You Worry Child
06. Goodbye Yellow Brick Road
07. Call Me
08. Go Your Own Way
09. Set Fire to the Rain
10. Soldiers of Fortune
突然ですがプードルズです。
昨年一年の間、来日をもっとも切望した上位3つのうちの一つ。1位はもちろんアリス・クーパー。こちらは単独こそ無理だったけどラウドなんちゃらでなんとか実現、無事観ることができました。次にエース・フレーリー。言わずもがなのギタリストですが、こちらは未だ叶わず。来てくれそうな兆しは何度か訪れたんですがね。引き続き今年末あたりに期待。
そしてプードルズ。2006年デビューの比較的新しいバンド…とは言え既に10年以上経ってますが(笑)未だに来日してくれてないんですよね。この手の新人バンドは(だから新人じゃないって笑)その辺りに積極的な日本のプロモーターに招聘されて結構来日果たしてるんですけどねぇ。
それがなんと、ここに来てようやく来日公演が発表されました!もちろん初来日。今年の4月。ここんとこ安定の名古屋飛ばしで(失礼)東京・大阪1公演ずつ、それも平日ド真ん中なんですが、なんとしても観に行く所存でございます!仮病使ってでも!(いばるな笑)
そんな中、タイミングよく発売されたニューアルバム。先月1月24日に日本先行発売されたばかり。しかし発売日前予約しといたのに届いたのは先週。まぁその件は置いといて、これ聴いた感想なんぞを久しぶりにここに書いてみようかと。たしか「ヘビロテ日記」ってのがあったなと(笑)
久しぶりの「ヘビロテ日記」。遡ってみると2015年9月に書いた第57回のファストウェイ以来みたいで、なんと2年と5ヶ月ぶり(笑)もともとは「ヘビロテ」(へヴィじゃなくヘビね)なんて皮肉ったネーミングのこのシリーズが当ブログのメインだったはずなんですよね。
さて、ザ・プードルズ(THE POODLES)、なんやイロモノ臭漂うブリティな名前ですが、れっきとしたスウェーデンのハードロックバンドです。日本ではそれほどメジャーな存在ではないのかも知れませんが、本国では国民的バンドみたいです。
なんかね、ここんとこなぜかスウェーデンのバンドを気に入る傾向があるんです。スウェーデン産ってことを特に意識してるわけじゃなく、気に入ったバンドがたまたまスウェーデン…ひいては北欧だったってケースが意外と多い。古くはヨーロッパ(EUROPE)、トリート(TREAT)もスウェーデンのバンドでしたけど、近年お気に入りのクレイジー・リックス(CRAZY LIXX)、クラッシュダイエット(CRASHDÏET)、コンフェス(CONFESS)あたりも蓋を開けたらスウェーデン(笑)
「2017年LIVE鑑賞記まとめ」にも書いたように、トリートの大阪公演は昨年のマイ・ベストライヴの第2位、コンフェスの新譜は昨年のマイ・ベストアルバムの第3位にそれぞれ挙げてます。余談ですが、トリートの現ベーシストは、プードルズのオリジナルメンバーだったポンタス・エグバーグ(Pontus Egberg)です。昨年5月の来日公演ではポンタスの真ん前で盛り上がってきました。当時はまだ決まってなかったプードルズの来日祈願も込めて(笑)
ヨーロッパの場合だと、デビューアルバムの持つ北欧の寒々しさみたいなのがハマった要因だったりしますが、最近の傾向はちょっと趣き違ってて、80年代アメリカンなスリージーでグラムでちょっぴりバッドボーイズ的な雰囲気を漂わせてるバンドに惹かれます。見た目ってより音ね。あまりネットで動画観ることないし、ビジュアル先行ってケースは最近少ないです。
プードルズの場合はどうだろう…、その音楽の根底には80年代を感じさせてくれる何かはあると思うんですが、どっちかと言うとトリートに惹かれた感覚に近いかも知れません。とにかく曲が良いんです。良い曲の概念って様々だろうけど、この場合はキャッチーでわかりやすくて、すぐに覚えられて歌える…そして一緒に歌いたくなるってとこかな。もっともプードルズの場合、覚えられるのはほとんどサビ部分のみなんですけどね(笑)
プードルズの音楽を語る上で必ずと言っていいほどアピールしてることなんだけど…とにかくサビが劇的なんです。良かれ悪しかれどんな曲調だろうと、どんなAメロBメロだろうと(←おい)突然サビで劇的に盛り上がる。突然ドラマティック(笑)それがプードルズの音楽の唯一無二の特徴だと勝手に思ってます。なんか語弊あるかな?(笑)
バンドの成り立ちなどは割愛して(怠慢)早々とこのアルバムについての感想を書きたいと思います。早々でもないか…やっと本題。頭でっかち尻つぼみ(笑)
プードルズの、スタジオアルバム7作目にして予想外のカバーアルバム。カバー曲って大好きなんですよ。ルーツが見えるし、ましてや自分の好きな曲のカバーだったら尚更。どう解釈してアレンジされてるか興味あるし。逆に好きじゃない曲でもカバー聴いて気に入ることもしばしば。
カバー集については過去の「ヘビロテ日記」にもいくつか取り上げて書いたと思います。デフ・レパードのとかスティーヴィー・サラスのとか。昨年末に観に行ったオーストラリアのグラムロックバンド、KAATO(ローマ字そのまんまで「かあと」と読みます)にしても、大好きなモット・ザ・フープルのカバー演ってる動画観て興味持ったわけだし。あ、このKAATOについてもいろいろ書きたいことあるんでいずれあらためます。(←脱線防止)
でも、でもね、このタイミングなんでプードルズはやっぱりオリジナル曲でアルバム出して欲しかったなと。表では大喜びのフリしたかも知れないけど(笑)内心、手放しでは喜べなかったかな。どちらかと言えば割り切って買った感あり。カバー集はカバー集で嬉しいんだけど、来日公演直前でしょ?レコ発ツアーになるわけだから…カバー曲のオンパレードだと寂しいじゃない(笑)聴きたい曲山ほどあるわけだし。
デペッシュ・モードのカバー曲が先行シングルとしてデジタル配信されてましたが白状するとスルーしてしまいました。なぜならデジタル配信ってのを利用しないのと、デペッシュ・モード自体が好みではなかったから(小声)。エレクトロニックって言うかニューウェーヴって言うかなんて言うか…まぁその辺りの音は苦手なんですよ、私はね。まぁプードルズがカバーするんだから音的にはクリアできるとは思ったけど、そんなこんなで大して触手が動かなかったってのが正直なところ。
しかし、なんとまぁ、ネガティヴなこと書いてるようですが、CD届いてiPhoneに音源取り込んでしまったら、今度は早く聴きたくて仕方なくなる。割り切って気持ち切り替えるの早いです(笑)新譜聴く期待感と、カバー集大好きモードに早変わり(笑)
CDのジャケットには曲名は書いてあるけど、誰のカバーかは記載されてません。とりあえず誰の曲なのかの情報無しで聴いてみました。思ったより聴いたことある曲が多かったし、意外と原曲に忠実なんでちょっとびっくり。あえて同業者の曲を避けて選曲したんじゃないかと思うくらいハードロックの曲をカバーしていないから、もっと奇抜にアレンジされてても良さそうなのに。唯一ディープ・パープルとか言うハードロックバンド(笑)のカバー曲が入ってたけど、全くハードロックじゃないアコギな曲ですし。
そんな曲たちを原曲の輪郭はそのまんまで、大仰なアレンジ施すわけでもなく(例外あり)、自身の声と音を使ってこれまで通りプードルズ流にプレイしただけ…なんかそんな感じ(良い意味です)。聴く側もカバーってこと意識せずに聴くと、これまでなかったタイプの曲でバリエーションが拡がっただけの印象(こちらも良い意味で)。
プードルズはもともと外部ライター起用した曲が多いと思うんで、既に世に出てる曲なのか、そうじゃないかの違いでしかないんじゃないでしょうか(笑)言い換えれば、忠実にカバーしただけの曲でもしっかりプードルズのオリジナルになってるなと。
01. Crazy Horses
これオズモンズですよね…アイドルグループの。めちゃカッコいい。たぶん原曲にすごく忠実だと思う。この手のファンキーなロック大好物なんですよね。大好きなスティーヴィー・サラスがやってそうな。あと、なんとなくグラム・ロックのイメージも…初期のスウィートみたいな。しかしノッケから思い切った選曲ですよね。どうせこれやるならもっとハデハデしくホーンセクションとか導入して欲しかったな。オリジナルにもこんなのバリエーションに加えても面白いんじゃないかなって思いました。
02. Maniac
それからやっぱりこれね。2曲目にして私ら世代が「おっ!」「えっ?」って思うのは(笑)映画「フラッシュダンス」の挿入曲として有名なマイケル・センベロの「マニアック」。とかなんとかほざいとりますが、最初はビンときませんでした(笑)もちろん曲はMTV時代に結構流行ってたんで知ってます。でも雰囲気全然違う。オリジナルはもっと軽快でダイナミズムを感じない薄っぺらな曲(そう言う音楽なんだから当然なんですが)。でもそこをぐぐーっとテンポ落としてミディアムテンポの大人な仕上がりに。めちゃめちゃカッコ良いです。個人的にはオリジナルよりこっちの方が数百倍好き(小声)オリジナルじゃ起伏のないあのサビが劇的に盛り上がるとこなんてプードルズの真骨頂。いろいろ語弊あったらすみません(笑)
03. Love is Gone
デヴィッド・ゲッタ(David Guetta)って人の曲らしい。全く存じ上げない人なんですが、ググってみるとハウスミュージックの曲らしいですね。それで驚き。ググってみてびっくり。なぜならこの曲はこのカバーアルバム中もっともプードルズっぽい印象を受けた曲なんですよ。ハウスってジャンルはもっとも苦手。でも良い曲なんでしょうね。どこかで聴いたことありそうで…でも実際は原曲聴いたことないはずだから余計にオリジナルっぽく感じたのかも。ヤコブ・サミュエルの歌唱もすごくプードルズ的(当たり前)
04. It's No Good
さっきも書いた通り、デペッシュ・モードって好みじゃないんで原曲知らないんですが(思いっきり小声)、おそらく打ち込みなんですよね?なんでそう思ったかと言うと、出だしからキッケン(クリスチャン・ルドクヴィスト)のドラムが妙に炸裂してるなぁと(笑)曲中でリフレインされてるシンセっぽい旋律がデペッシュ・モードっぽいから(←聴いたことないくせに)、もしかすると原曲のスコアにすごく忠実なのかも知れないですね。なのにバンドの演奏とヤコブの力の入った歌唱がしっかりハードロックになってるところが面白いです。なんとなくツェッペリンのアプローチを彷彿させたりして(笑)
05. Don't You Worry Child
はい、これも後でググってみてびっくりパターン(笑)スウェディッシュ・ハウス・マフィア…Wikiによるとスウェーデンのハウス・ユニットってことじゃないですか。3曲目と同様ハウスなんですね。実はこの曲もすごくプードルズっぽく感じたんですよ。通して聴いてみてオリジナルと言われても疑わないほど「らしい」と思ったのは、さっきの3曲目とこちらの2曲のみ(笑)まぁ原曲知らない2曲だからってのもあると思いますが、メロディがね、なんともヤコブにぴったり合ってる。お国の感性かな。別に原曲聴きたいとは思わなかったけど(おい)個人的には高評価。良い曲ですよね、メロディは。
06. Goodbye Yellow Brick Road
エルトン・ジョンの「黄昏のレンガ路」ですね。一巡目で一番気に入ったのは実はこの曲。プードルズのアルバム収録曲でこれを一番にあげるってのはやっぱりマイノリティなんかな(笑)でも郷愁誘いますよね…めちゃめちゃノスタルジック。イギリス人じゃないけど(笑)この穏やかな調べに乗せたヤコブの歌声が郷愁感漂わせるんでしょうね。それから何と言ってもサビ…果たしてコレをサビって言えるのかどうかわかりませんが(笑)穏やかな歌から劇的なサビが突如出現するところ。プードルズがカバーする曲としてベストチョイスだと思います。
07. Call Me
ブロンディの「コール・ミー」。やっとこさロックっぽい原曲出てきましたが、最初はプードルズらしくないなと、この手の音楽は似合いそうにないなとか思ってましたがなんのその(笑)サビとか歌メロをユニゾンで重ねることでプードルズらしくなってる気がします(←イミフ笑)最初の1コーラスでオクターブ下げて入ってくるとこは新鮮でカッコいいし、オリジナルではデボラ・ハリーがファルセットで歌ってる後半のブリッジ部分をオペラチックに仕立ててるとこなんて、初期のプードルズを彷彿させて面白いです。
08. Go Your Own Way
フリートウッド・マックの 「オウン・ウェイ」。アルバム「噂」に入ってる。リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスが別れた時のことを歌った歌ですよね、たしか。こう言う曲もメンバーの好みなんかな。忠実にカバーされてますね。基本はそのまんまで特筆すべきことなさそうだけど、原曲はもっとアコースティックな感じかな。プードルズらしいヘンリック・ベルクヴィストのギターソロが綺麗に収まってますね。
09. Set Fire to the Rain
アデルの「セット・ファイヤー・トゥ・ザ・レイン」。全米ナンバー1になったシングル曲だそうですね。恥ずかしながらアデルってあんまりよく知らないんですがキー高めで透明な声してますよね。ここでも最初はオクターブ下げて歌ってますが、下のキーすれすれ(おそらく)のところで微妙な歌メロが上手くコントロールされてて、ヤコブの歌の上手さがよく表現されてますね。かすれ気味なのが何気に新鮮。サビ以降はお馴染みのプードルズの歌唱(笑)
10. Soldiers of Fortune
ディープ・パープルの「嵐の使者」に入ってる「幸運な兵士」。当然デイヴィッド・カヴァデールの歌唱を意識してるんだと思いますが、声が違って聴こえますね、なんかヤコブじゃないみたい。ていうか、これがクリアボイス?(←普段はデスボイスみたいな言い方ですが笑)…ええと、これが本来のナチュラルボイスなんでしょうね。良い声してますね。ただ、プードルズの、バンドとしてのカバー集だと考えるとちょっと…(略)…何気に得した気分にはなりますが(笑)
以上、全10曲。
毎度のことながらこれはレビューやレコメンドの類いでは決してありません。そんなしっかりしたもの書けませんから(笑)あくまでも雑多な個人的感想に過ぎません。読んで怒らないでくださいね(笑)
My Favorite...
01. Crazy Horses
02. Maniac
05. Don't You Worry Child
06. Goodbye Yellow Brick Road
...and more
2年5ヶ月ぶりの「ヘビロテ日記」、最初は夜な夜な “なうぷれ” でツイートした感想を寄せ集めて適当に更新しようと思ってましたが、結局勢い余って全曲書いてしまいました(笑)しかも相変わらず前置きからして長いんで、だらだらの長文駄文。これぞ自己満足な当ブログの真骨頂(笑)これからもこのスタンス崩せそうもありません。
と言うわけで、ブログ更新するにあたって初めて動画検索してみたんですが、[Love is Gone] の動画もありました。この曲もシングルリリースされてたってこと今初めて知りました(苦笑)
The Poodles - It's No Good (Official Video)
The Poodles – Love is gone - Sommarkrysset
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